大町溝土地改良区組合員、関係各位の皆様方には日頃より本土地改良区の事業運営にご理解ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
　この度行われました理事長互選会において、不肖私が理事長に選任いただきました。歴史と伝統のある大町溝土地改良区の運営につきまして職責の重大さを痛感しております。もとより浅学非才の身でありますが、土地改良区の健全な運営に全力を傾注する所存でございますので、組合員皆様のご協力を切にお願いいたします。
　大町溝は申すまでもなく天正19（1591）年に開削以来、四百有余年の長い歴史と伝統に支えられ今日の状況があります。その歴史は、厳しい自然相手の用水確保の歴史であったと思います。我々は先人の思いを引継ぎ努力を重ねていかなければと気持ちを新たにしているところです。
　さて、農業を取巻く環境は時代の変化と共に多くの問題が発生します。近年は豪雨災害等の異常気象による米の反収減少、物価高騰による経営圧迫等、厳しい状況下にありますが、次世代に安心して引き継げるよう、令和11年国営土地改良事業採択を目指し、将来の営農を見据え要望活動を推進していきたいと思っております。
　又、国が進めております男女共同参画社会実現のため員外理事の登用も進めてまいります。業務を執行する立場として、組織運営に新しい視点が増え組合員や一般の方々にも土地改良区の存在意義が広く認識される機会につながると期待しております。
　結びに組合員各位のご健勝と災害の無い実り多き一年になる事をご折念申し上げ、就任の挨拶といたします。

(大町溝土地改良区)

小野寺　耕

理事長